幻想の春?

S&Pが日本の長期ソブリン格付けなどを「AA-」から「AA」に引き上げたらしい。悪いニュースではないが、「日本は経済大国に再び戻った」なんて騒ぐ人が出るかと思うと興ざめする。

むしろ、この一〜二年の景気上昇が、そろそろ頭打ちになってきた兆候なんじゃないかなどと本気で心配している。どうも、この十数年経済ニュースの「良い兆候」なんてのは狼少年的に聞き流す癖がついてしまっているようだ。
まぁ、マクロで見れば、明らかな好況期なのだろうが、どうも後に来る不幸に怯えながらの幸せなのじゃないかと、素直に喜べない気分だ。

夕暮れ時に、職場を出ると「春宵」の暖かさどころか、まだ桜は咲いてないんじゃないかと思うほどの肌寒さだった。

本当に「春」は来たのだろうか?